メタファーとしての譬え

イエスは民衆に対して教えを語る際に、譬えや譬え話を創作して語ることを常としていたので、共観福音書には多くの譬えや、譬え話が収録されているし、ヨハネ福音書にも4つの譬え話が記されている。イエスの譬え話には早くから聖書学者たちの関心が向けられ、歴史的・批評的、文学的、釈義的、神学的研究が積み重ねられてきたが、その豊かな意味は汲み尽くされることなく、現在に到るまで世界中の研究者によって研究がなされている。筆者もイエスの譬え・譬え話の魅力に憑かれた者の一人であり、微力ながら研究を続け、論文の形でその成果を発表して来たが、研究の輪郭がある程度できてきたので、福音書に出てくる譬えと譬え話についての論考をモノグラフの形で発表するに到った次第である。(「はじめに」より) 【目次】 はじめに 1.解釈史の検討:予備的考察  1.1 批評的研究の始まり  1.2 伝承史的研究  1.3 文学的研究  1.4 神学的研究  1.5 釈義的研究 2.イエスの譬え・譬え話の文学的分析  2.1 定義  2.2 語学的・機能論的考察 3.譬えの釈義的・文学的考察  3.1 詩文中の譬え  3.2 洗礼者とイエスの譬え   3.2.1 洗礼者が用いる譬え   3.2.2 イエスが用いる譬え 4.イエスの譬え話の釈義的・文学的考察  4.1 ガリラヤで語られた譬え話  4.2 エルサレムへの旅の途上で語られた譬え話  4.3 エルサレムで語られた譬え話 5.イエスの譬え話の修辞学的研究  5.1 修辞的状況  5.2 修辞的種別  5.3 配列構成   5.3.1 序論   5.3.2 叙述   5.3.3 論証   5.3.4 結語 6.聴衆の反応 7.結論と展望 付論:トマス福音書における譬え・譬え話 1.古代文書としてのトマス福音書 2.トマス福音書の中の譬え・譬え話  2.1 トマス福音書における譬えの特色  2.2 トマス福音書における譬え話の特色 3.まとめと展望 参考文献

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