ヒトラー政権下でプロテスタントだけでなく
カトリック教会も大きな苦難を経験していた――
両教会の挫折と抵抗を語った著者による講演と、ドイツ教会闘争史を概観する編訳者による論文を収載する。 現代日本の教会とキリスト者が耳を傾けるべき貴重な提言。
【著者プロフィール】ハンス・マイアー(Hans Maier)
1931年、フライブルクに生まれる。ミュンヘン大学政治学教授(ショル兄妹政治学研究所)、バイエルン州の文教大臣、ミュンヘン大学キリスト教世界観・宗教文化論教授等を歴任。
著書『西暦はどのようにして生まれたのか』(野村美紀子訳、教文館)、『基本的人権論』(森田明編訳、信山社)、「フランス革命とカトリック教徒」(桜井健吾訳、南山大学社会倫理研究所編『社会と倫理』第6号)
【編訳者プロフィール】河島幸夫(かわしま さちお)
1942年、兵庫県小野市に生まれる。東北大学法学部、神戸大学大学院、ハイデルベルク大学に学ぶ。
博士(法学・東北大学)。西南学院大学名誉教授(政治学)。
著書『戦争と教会』(いのちのことば社)、『戦争・ナチズム・教会』(新教出版社)、『政治と信仰の間で―ドイツ近現代史とキリスト教』(創言社)、『ナチスと教会』(創文社)、『ドイツ現代史とキリスト教―ナチズムから冷戦体制へ』(新教出版社)、『賀川豊彦の生涯と思想』『賀川豊彦と太平洋戦争』(中川書店)