キリスト教とは何か7 殉教ところびを越えて

女子パウロ会
粕谷甲一講話集第七巻。 今は拷問も、迫害もないけれど、 棄教に追いやるような風潮は強く、 昔と違う形で教会は迫害を受けているのです。 この現代の「迫害」にどのように対処したらいいのか。 現代の迫害とは、殉教者とは何かを考える。 殉教者とは超人間的な英雄ではない。 強い人間が殉教して、 弱い人間がころぶというのではなく、 自分の弱さを知って、 まったく自分をあてにせず、神の力に委ねる人です。 ──本文より 初版発行:2017年2月5日 もくじ 第一章 迫害と殉教──昔と今―“紀元二千年”と“長崎殉教四百年祭”を前にして  1. “沈黙の碑”への祈り  2. 殉教の本質  3. 殉教四百年祭の問いかけ  4. 迫害の今と昔の違い 第二章 殉教と ころび を越えて──「紀元二〇〇〇年」への希望とマザー・テレサI  1. 長崎でのショッキングな体験  2. 『沈黙』から『深い河』までの遠藤周作の精神史  3. 第一期“同伴者イエス”の時代  4. 第二期“弱い人”から“強い人”へ  5. “フェレイラ”の救いの可能性をめぐって 第三章 殉教と ころび を越えて──「紀元二〇〇〇年」への希望とマザー・テレサII  1. 『深い河』の原点となるもの  2. 孤独な青年の心打たれた一節  3. ケノーシスの神さまとの出会い  4. 全ての宗教の根底にある精神  5. 今の時代に必要な福音のことば 第四章 現代の殉教と少年ルドビコの祈り  1. パウロ三木のいまわの際の説教  2. 人々を教会から遠ざける遠心力の働き  3. 現代の「迫害」にどう対処したらいいか  4. 今なすべき苦行  5. 死はどの瞬間にも起こりうる出来事 第五章 根源の出会い──聖霊の場  1. 根源的な出会いの体験をバネにして  2. 東方の人々の根源的直観力  3. モンゴル人の若い夫婦との忘れがたい出会い  4. 「なぜ人を殺してはいけないか」との質問に  5. “爆睡”を分かち合った友との思い 第六章 日本と日本のカトリックの選択──A少年とX JAPAN hideの葬儀  1. “hide”の葬儀に参列する若者たちの姿  2. 日本社会の全現実に触れる病根  3. 閉塞状態を脱していく道  4. 二つの不幸  5. 生きることへの絶望から解き放たれ  6. 秘跡の力による魂の平安  7. 巨大な映像世界に洗脳された子どもたち  8. 「心の教育」の原点 第七章 出会いのひらめき──コロンビア人母とサマリア女性  1. 異郷と異教の体験の中で  2. 日常の中での神秘体験  3. イエスとサマリア女性との出会い  4. イエスの人格に触れて  5. “人の思い”が“神の思い”を打ち壊す  6. 一人の聖人が世界を変える力となる 第八章 世界宣教と世界教──聖フランシスコ・ザビエルと法王ヨハネ・パウロ二世  はじめに  1. ザビエルに関する二冊の本  2. 聖人とは何か  3. 人類全体に通じる「世界教」の魂  4. 「一枚の織物」に見る信仰のことば 著者紹介 粕谷甲一(かすや こういち) 東京教区司祭。 1923年インド、コルカタ市に生まれる。 1944年受洗。1950年東京カトリック神学院入学。 1951年インスブルックに留学。1957年スイスにて叙階。 1959年帰国。アリの町教会で司牧。 1961年真生会館館長。カトリック学生連盟指導司祭。 1967〜1982年青年海外協力隊勤務。 1995年〜NPO法人「芝の会」理事長。 2011年2月帰天。 粕谷甲一 キリスト教とは何かシリーズ【全10巻】好評発売中 粕谷甲一神父『キリスト教とは何か』シリーズ: <1.復活の秘義をめぐって> <2.救われるのは誰か> <3.どこでトランペットは鳴ったか> <4.神よ あなたも苦しまれるか> <5.ゆれ動く日本人の心> <6.死を越えるもの> <7.殉教ところびを越えて> <8.新しい霊性を求めて> <9.混迷の闇を越えて> <10.どん底こそ希望の起点>

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