「平和の聖書神学」の歴史的名著 ついに邦訳!
聖書は現実世界の矛盾にどう応えるのか。メノナイト派を代表する旧約学者が、聖書のキーワード「シャローム」を物事が本来あるべき状態にあるという積極的な意味に捉え、聖書の救いと平和の本質に迫る。
著者・訳者など:ペリー・B・ヨーダ―/河野克也、上村泰子
ページ数:320頁
判型:四六判
ISBN:978-4-264-04288-4
旧約聖書におけるシャロームというヘブライ語を、正義を根底に据えて丹念に書き出した名著。神の正義は、一般的な応報的正義と分配的正義とは異なり、むしろ修復的なものであることを聖書の中心的指針としての「シャローム・ジャスティス」として提唱する。
【著者】ペリー・B・ヨーダー
メノナイト派を代表する旧約聖書学者であり、正義と平和の問題に深く関わり、本書の執筆に際しては、1984年と85年にフィリピンの基礎キリスト教共同体を訪れ、正義をめぐる課題について議論を深め、その議論を反映させている。